あの日会った外国の女性
先日、飲み屋でたまたま知り合った外国の女性。
「あなた素敵な髪の色してるわね」
この言葉をきっかけに意気投合し
一緒に飲むことになった。
ちなみにコミュニケーションは英語。
英語を全くといっていいほど勉強してこなかったのでちんぷんかんぷんな僕。
「あなたボーイ・ジョージみたいね」
こう言われたけどボーイ・ジョージを
知らないなんて言えないため笑って誤魔化すマキサトル。
このボーイ・ジョージが後から僕を勘違いに誘うとは想像すらしていなかった。
とにかく外国の方というのはめっぽうお酒が強い。
日本酒を飲むわ飲むわ。
「サムライソウルを見せてやるぜ」
なんて心で思いながら、お酒がそこまで強くない僕も負けじと注がれたお酒を片付けていく。
合流してから1時間ほど経ったころからだろうか。
この女性の距離が近い。
というか何故か僕が腰に手まで伸ばしているのに嫌な顔すらしない。
それどころか
「I LOVE YOU」
なんて言われる僕。
ここで男特有の勘違いスイッチ発動。
「もしかしてこの人僕に好意を持ってるんじゃないか」
こんな勘違いが入る。
この時の僕に一言、言いたい。
「お前は童貞かよ!」と。
こんな勘違いをしてしまったらもう止まらない。
二次会のカラオケでも隣の席をキープしつつ英語でデュエットを歌う。
「これは決まったな」
なんて心で思い。
次回デートを誘うためにたどたどしい英語で連絡先を聞いた。
そしたら
私結婚しているの
と指の指輪を見せ一言。
えっ!?
ですよ。
「今までの事はなんだったのだ!?」
パニックに陥るマキサトル。
「今話題の不倫したいということか?」
「I LOVE YOUとはいったいなんなのか?」
ここで酔っている頭をフル回転。
だが、なにも分からない。
そして悩みながらも何もなく解散。
謎の疑問をお土産として家に持ち帰りなんとなく似ていると言われたボーイ・ジョージを検索したらなんとなく謎が解けた。
なぜなら
彼は派手な格好を好むゲイだった。
多分だが同じく派手な格好をする僕のことをゲイだと思っていたのだと思う。
これが僕が出した結論であった。